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発明発見100物語

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ハードロック工業株式会社のハードロックナット

ハードロックナットをご存知でしょうか?ネジとナット。部品と部品をネジとナットで固定するのですが、普通のネジとナットではどうしても緩んできてしまうのです。工作を経験しているとわかるのですが、ぎゅうぎゅうに締め付けても、ちょっと振動を与えるだけで緩んでしまいます。

たとえば飛行機やエレベーター、ジェットコースターにつかうボルトとナット。緩んできてしまうようでは怖くて乗れません。全部締め直し、また点検するのは大変です。

緩まないネジとナット。それがハードロック工業株式会社のハードロックナットです。

ハードロックナットは通常のネジと、二種類の特別のナットを組み合わせて使います。一つ目のナットは、普通に締めるためのナットですが、頭の形状に特徴があります。二つ目のナットが覆い被さるための形状で、この部分がくさび効果を発揮します。

二つ目のナットは、一つ目のナットを締め上げるナットで、一つ目のナットの頭にぴったりフィットする形をしています。二つ目のナットはいわば一つ目のナットの固定用です。

二つ目のナットを締め上げると、一つ目のナットの頭の部分がくさび効果を発揮して、二つ目のナットは内側から外側に向かって押し広げられる方向に強い圧力がかかるようになります。この圧力が二つ目のナットをしっかりと固定することによって振動があっても緩まないのです。

このハードロックナットが開発されたおかげで、大事なネジが緩まなくなりました。ネジという基本的な部品はあちこちで使われていますが、「緩まない」ことが信頼できることは非常に重要です。 もしそのようなネジがなかったら、ネジの点検に膨大な労力がかかったでしょうし、事故もたくさん起きていたはずです。大阪の西村正雄さんが1974年に発明しました。

感心・感銘ポイント



感心・感銘体験は意欲を伸ばすのに重要なだけではなく、研究者になって論文を書いたりする上でとても重要です。 「この成果すごいな」と思ったことのない人が、自分がこれから出すはずの成果のどこが優れているのか理解して研究を進めることはほぼ不可能でしょう。 感心・感銘体験は「これができたら良い論文になるな」と感じとるのに必要な感受性を育てるのです。